米田あゆ

過去最多の応募者数4,127人の中から選抜
された米田あゆ宇宙飛行士候補生が話題です。

人類が宇宙開発に挑戦してから数十年が経ち、
技術のの進歩によりさらなる探索が可能に
なってきています。

今回は、そんな宇宙開発の最前線で活躍が
期待される米田あゆ氏に注目し、
そのすごすぎる経歴や実績について紹介します。

米田あゆ

米田あゆ宇宙飛行士候補生の経歴

14年ぶりに開催された宇宙飛行士選抜試験
ですが、過去に選抜された方達の中には、
歴史に名を刻むような方も多く、

さらに米田あゆさんは最年少で選ばれた
いうことも含め、とても注目されています。

最近では、漫画「宇宙兄弟」の影響で
宇宙選抜試験やJAXAなどの名前を聞くこと
も多くなり、より我々の身近になってきた
宇宙開発事業
です。

「宇宙兄弟」に登場するヒロイン元女医の
「伊東せりかさん」になぞらえて、
「リアルせりかさん」とも言われている
米田あゆさんの経歴を見ていきたいと思います。

生い立ちから選抜試験に合格するまでの学歴とキャリア

米田あゆ

米田あゆ氏のプロフィール
生年月日:1995年
年齢:28歳(2023年現在)

米田あゆさんは東京が出身地ですが、
中学高校は関西でも有名な神戸女学院
を卒業
されています。
その後、東京大学医学部を卒業し、
東京大学附属の病院に勤務されます。
2021年から東京渋谷区にある
日本赤十字医療センターに勤めています。
コロナ禍で医療業界は大変でしたが、
米田さんも2022年には虎ノ門病院に派遣
されていたりと例に漏れずに多忙を極めた
のではないのでしょうか。
歴史に残る世界的なパンデミックの中で、
最前線の医療業界で戦いながら、
宇宙選抜試験のために勉強をし、体も鍛えて
いたのですから、優秀な上に相当な努力家
ということが伺えますね。

 

宇宙飛行士候補生に選ばれるまでのプロセス

宇宙飛行士候補生選抜試験に関しては、
試験内容の詳細は明記されていません
が大きく分けて、

書類選考:(「応募資格の確認」と
「健康状態に関する審査(医学審査))

応募資格に「3年以上の実務経験と
身長などの医学的特性を有すること」
とありますので、やはり医学的知識は
かなり重要なファクターということですね。

合格者:2266名/ 全4,127名

 

0次選抜:オンラインでの試験と検査

2022年5月に行われた選抜試験では全て
オンラインで行ったということです。

主に、
「英語での円滑なコミニュケーション」が
できるかどうか、をTOEICのスピーキング
とライティングのテストを使い行います。

合格者:205名

 

1次選抜:
・一次医学検査
・医学特性検査
プレゼンテーション試験
・運用技量試験(宇宙飛行士に求められる
空間認識能力などを簡易な方法で評価)

・資質特性検査(3〜4人のグループに振り
分けて課題を設け、ディスカッションを
行い、答えを導き出すという内容だったそうです。)

さらにここで漫画「宇宙兄弟」で出たよう
な緊急指令(グリーンカード)が出たそうです!

内容としては「当初予定していた時間より
準備時間が15分短縮された」ということでした。

そういったプレッシャーを与え、チーム活動
に求められるリーダーシップやチームワーク
などの特性を評価し他とのことです。

リモートでの開催ということでしたが、
まるで漫画「宇宙兄弟」のままですね!
ファンにはたまらないシチュエーションでしょう。

合格者:50名

2次選抜:英語での面接や体力面の適性を
見る試験と2度目のプレゼンテーション試験が
行われたそうです。

合格者:10名

3次試験:
・月面を模した試験会場で自分たちが
制作した小型探査車を遠隔操作で走らせる課題

・宇宙飛行士に必要な資質を確認する試験や面接

・3度目となるプレゼンテーション試験

宇宙兄弟でも描かれていましたが、
何回面接とプレゼンテーションをするの?
というくらい行っています。

やはり人類を代表する宇宙飛行士になる
には、相当人間性を見られるようです。

また、小型探査者を制作するという、
工学的知識も必要なようですね。

最終合格者:2名/全4,127名

米田あゆさんは、今回4,127名の中から
最終的に残った2名に選ばれています。

どんな試験だったにせよ、2000倍を超える
倍率の中で、宇宙飛行士候補生の栄冠を
勝ち取る
のは、ある意味「人類代表試験
と言ってもおかしくないのではないでしょうか。

アルテミス計画に参加する米田あゆ氏に期待すること

アルテミス計画は、NASAが推進する
有人月探査計画です。

アポロ計画以来、50年以上ぶりの人類の
月面着陸を目指していて、計画では、
2024年に有人宇宙船を用いてアメリカの
女性宇宙飛行士と男性宇宙飛行士の2名が、
月の南極圏にある「月の氷底」に降り立つ予定です。

また目標として2028年までに月面基地の
建設開始を目指しています。

アルテミス計画は、人類の宇宙開発に
とって大きな意義を持つプロジェクトで
あり、宇宙技術の発展に貢献することが
期待されていますので、

14年ぶりに宇宙飛行士選抜が行われた
ということで、「アルテミス計画」への
選抜試験でもあると言われています。

今後、米田あゆさんが、アルテミス計画
の宇宙飛行士に任命されれば、

「日本人初の月面到達者」として、
歴史の教科書に刻まれることは間違い
無いですし、月面基地建設に関しても、
重要な役割が与えられることは間違いありません。

アルテミス計画
引用:3D rendering. Sci-fi scene. The colony of the future on the moon. Astronaut walking on the moon. CG Animation. Elements of this image furnished by NASA

 

有人月探査アルテミス計画における役割

人類が初の宇宙飛行を成し遂げてから60年を超え、有人宇宙活動は今まさに新たな時代を迎えています。国際宇宙ステーション(ISS)を中心とした地球低軌道での研究開発活動を礎に、舞台はさらに月へと拡大。米国が提唱し日本も参画する「アルテミス計画」では、月周回軌道に建設される有人拠点(ゲートウェイ)を活用しながら月面に拠点を建設し、人類が月面で持続的な活動を行うことを目指しています。

日本はゲートウェイにおいて、これまでに培った技術や知見を活かして居住機能や物資補給機能を提供。月面探査においてはインドと協働で月南極の水資源調査などを行う計画が進んでいます。その先に見据える将来の有人火星探査も含め、今まさに宇宙飛行士が活躍する舞台はどんどん広がっているのです。

引用:JAXA宇宙飛行士候補者選抜レポート 2022-2023 https://astro-mission.jaxa.jp/astro_selection/report/about/

月の中に水質資源があるかの調査や、
月面基地建設など、実際に人類が宇宙に
出て生活をすることを想定した計画という
ことで、まさに月や宇宙が私たちの生活に
近づくことになりますね。

まとめ

アルテミス計画

今回14年ぶりに行われた、
宇宙飛行士候補選抜試験ですが、
米田あゆさんと諏訪理さんの2名が選ばれました。

ほんの数年後に計画されている
有人月面調査と基地建設計画
「アルテミス計画」に参加する人類を
選ぶ試験の試験・・ ・・とも言われている今回の
選抜候補試験でしたが、米田あゆさんの
経歴を見ると超がつく優秀な経歴に加え、

コロナ禍の世界的な危機の中、
医療従事者として最前線で仕事をし、
さらに宇宙飛行士へなる為の勉強と
体力作りをしていたということで、
本当に素晴らしい経歴と実力を持った方でした。

今後お二人のどちらかがアルテミス計画に
参加することが決まったら、私たちの生活に
宇宙が近づくことに間違い無いでしょう。

日本代表として、人類代表としての今後の
お二人に注目していきましょう。