2023年3月シリコンバレー銀行が経営破綻した理由!中学生でもわかるように簡単解説

2023年3月、アメリカのシリコンバレー
銀行が経営破綻しました。

これはアメリカ金融界に大きな衝撃を
与える出来事であり、その背後には重要
な教訓が隠されています。

シリコンバレー銀行がなぜ破綻したのか、
今後どのような影響があるのか中学生でも
わかるように簡単に説明します。

 

シリコンバレー銀行とは?

シリコンバレー銀行は、日本にもよくある
銀行と同様に、一般の方の銀行口座を
多数持ち、

さらに、シリコンバレーというIT企業が
乱立する場所だけに、テクノロジー企業や
スタートアップへの融資を中心に行って
いた銀行です。

そもそも銀行というのは、預かったお金を
投資や、企業へ融資して、貸した分の利子

などでお金を増やし、増えた分の利益の
一部を預けているお客様へ還元するという
仕組みをとっています。

創業から数十年の間、同銀行は多くの企業
に資金を提供し、成長を支えてきました。

しかし、2023年に突如経営破綻しました。

では、何がその原因だったのでしょうか。

2023年3月シリコンバレー銀行が経営破綻した理由1:リスク管理の失敗

アメリカは世界に先駆けてコロナ禍を
ほぼ無理やり収束に近づけ、

ロシア-ウクライナ戦争などで世界中が
不景気に見舞われていましたが、
アメリカでは金利アップなどの金融政策
が功を奏し、特に西海岸と東海岸は
久しぶりの好景気
となっていました。

物価は高くなるものの、それ以上に
平均給与所得が増
え、企業もどんどん
お金を借り、儲かった分を銀行に
預けていました。

債券

そんな中、シリコンバレー銀行は、
投資家や企業から集めた資金を、
リスクの高いスタートアップに
次々と融資していました。

いわゆる「ハイリスクハイリターン」の
投資を行っていました。

これは、高い利益を狙った戦略でした
が、リスク管理が十分に行われて
いなかったことで破綻の原因
となります。

つまり、世の中景気がいいからお金を
どんどん回せば儲かるということを
積極的に行っていました。

集めたお金を新しいことやろうと
している人へ貸して、
金利が高いうちに
回収すればいいぞ!)

 

ただ実際には、景気が良かったのは一部
で、金利が上がったことで、多くの企業
が返済に苦しみ、銀行自体が資金繰りに
困る事態が発生しました。

つまり、不良債権がどんどん増えていったのです。

 

 

2023年3月シリコンバレー銀行が経営破綻した理由2:信用の喪失

銀行は、預金者からの信用が命です。

シリコンバレー銀行は、リスクの高い
融資が次々と明るみに出ることで、
投資家や預金者からの信用を失って
しまいました。

このため、資金が引き上げられ、
銀行はさらに資金繰りに苦しむこと
となりました。

つまり、不良債権が貯まっているで、
シリコンバレー銀行に預けていた
人たちが

「この銀行にお金を預けるのは危険」

と思い、預貯金や投資していたお金を
どんどん回収してしまったので、
銀行はお金を増やす「元のお金」
なくなってしまったのです。

リスク管理と信用の大切さ

シリコンバレー銀行の経営破綻は、
金融界にとって重要な教訓をもたらします。

それは、リスク管理の大切さと、
信用を維持することの重要性です。

高い利益を追求することは重要ですが、
リスクを適切に評価し、コントロール
しなければなりません。

また、銀行は信用を失わないよう、
透明性や責任を持って行動すること
が求められます。

今の日本にいると、私たちは銀行が
当たり前に身近にあるもので、
潰れるなどというイメージがあまり
ないかもしれません。

これは大きな間違いで、銀行というのも
会社(企業)ですので、お客様からの
信用を増やし、預かったお金を管理する
ことをしないと、潰れる可能性は十分に
ありえます。

もちろん、潰れたら多くの人が困るので、
その前に政府が介入したりして、
ギャンブル的に投資をすることを防が
なければいけません。

今回のシリコンバレー銀行の破綻でも、
破綻後に政府が介入して、預金していた分
25万ドル(約3,300万円)までは政府が
保証
してくれることになりましたが、

企業や投資家が預けていた金額は、数億、
数十億円という桁が違う金額
ですので、
政府の補償程度では賄えない分があります。

そう言った企業や投資家は、
もう諦めるしかないのです。

 

まとめ:未来の金融業界に向けた教訓

シリコンバレー銀行の破綻は、
金融業界にとって大きなショックであり、
多くの教訓を残しました。

今後の金融業界は、この事例を踏まえて、
リスク管理や信用の維持に重点を置くべきです。

特に、新興企業への投資が活発化する中で、
適切なリスク評価やバランスの取れた
ポートフォリオが重要となります。

また、顧客や投資家との信頼関係を築くために、
金融機関は透明性の高い情報開示や適切な
コミュニケーションを行うべきです。

こうした取り組みによって、金融業界は
持続可能な成長を実現し、経済全体の
発展に貢献できるでしょう。

最後に、シリコンバレー銀行の破綻は、
個人投資家にとっても重要な教訓です。

自分の投資ポートフォリオを構築する際
には、リスクとリターンのバランスを
考慮し、適切な資産配分を行うことが大切です。

このような教訓を忘れず、未来の金融業界に
向けて進んでいくことが求められます。