キャンプでも怖い無味無臭の一酸化炭素ガスの危険性|EXILE・ATSUSHIが遅発性脳症

EXILE ATSUSHIさんが一酸化炭素中毒
かかり遅発性脳症になったとのことでファン
からは心配をする声が上がっています。

ATSUSHIさんは、仕事での会食の後体調不良
になり、検査をしたところ一酸化炭素中毒が
判明
したそうです。

暖かくなってきて、キャンプなどでも
焚き火を楽しんだりすることが増える時期
です。

今回は一酸化炭素中毒の脅威と
遅発性脳症の危険性を調査します。

一酸化炭素中毒とは

そもそも一酸化炭素中毒とはどう言った
症状なのでしょうか。

症状と危険性を調べてみました。

一酸化炭素の性質と危険性

一酸化炭素は無色無味無臭で、
人間の感覚では検知できないガス

です。

一般的に密閉された室内、換気が悪い屋内で
焚き火や炭火で火を起こした際に発生する
有毒ガス
で、

このガスは血液中の酸素と結合しやすく、
酸素不足によって臓器や脳へのダメージを
引き起こします。

一酸化炭素中毒症状と対処法

一酸化炭素中毒の初期症状は頭痛やめまい、
吐き気などで、重篤化すると意識を失ったり、
最悪の場合死に至る
こともあります。

少しでも中毒のような症状が出た場合、
すぐに換気を行い、体調が戻らない場合は
早急に医療機関に連絡し、治療を受ける
ことが重要です。

 

遅発性脳症の原因と症状

遅発性脳症は、一酸化炭素中毒から一度
回復したかのように見えるものの、
数日後に突然発症する神経症状
のことを
指します。

これは、一度は回復したと思われた
神経細胞が、実は回復不可能なダメージを
受けていたために起こります。

症状には、記憶障害、意識障害、
運動機能障害
などがあり回復までに
時間がかかります。

遅発性脳症の治療方法

遅発性脳症の治療はとても難しく、
神経機能が完全に回復することは稀だそうです。

一酸化炭素中毒による遅発性脳症の
治療方法は、基本的に酸素を使って体内の
毒素を取り除く方法で、主に2つの方法があります。

酸素療法:

患者にたくさんの酸素を吸入させることで、
体内の一酸化炭素を取り除き、
酸素がうまく働くようにします。

高気圧酸素療法:

特殊な部屋の中で、患者さんに高濃度の
酸素を吸入させることで、より効果的に
一酸化炭素を取り除き、脳や体に酸素を
届ける力を回復させます。

回復までにかかる時間

一酸化炭素中毒による遅発性脳症の回復に
かかる時間は、個人差が大きく、症状の重さ
や治療方法によっても異なります。

軽度の場合は数日から数週間で回復すること
がありますが、重度の場合や合併症がある
場合は、数ヶ月から長期間にわたって治療が
続く
こともあります。

早期に適切な治療が開始されることで、
回復が促進されることが一般的です。

ただし、遅発性脳症の場合、症状が完全に
消失しないこともあります
ので、注意が
必要です。

治療や回復の進行状況は、医師と密接に
連絡を取り合い、適切なケアを受ける
ことが重要です。

引用:https://mdpr.jp/news/detail/1748795

 

ATSUSHIさんの症状の重さは公表されて
いませんが、適切な処置で完全に回復して
元気な姿を見せてほしいですね。

 

キャンプでも怖い無味無臭の一酸化炭素ガスの危険性

行楽シーズンが訪れ、コロナ禍以降に
キャンプを始めた方も多いのではない
でしょうか。

キャンプやBBQは基本的に屋外で行いますが、
焚火やバーベキューの際には燃焼が不完全に
なりやすく、一酸化炭素が発生しやすい環境が
整います。

屋外ですので、一酸化炭素ガスが発生しても
基本的には中毒になる危険性は低いのですが、
無味無臭のガスですので、
タープやテント内で囲まれた空間であれば、
危険性もあるので注意が必要
ですね。

引用:https://www.lantern.camp/?p=57393

 

キャンプでの注意喚起

キャンプ場での一酸化炭素中毒事例は意外と
多く報告されています。

例えば、テント内でストーブを使用したり、
焚火やバーベキューの煙が溜まった場所で
寝たりすることが、中毒の原因となっています。

引用:https://www.lantern.camp/?p=46520&page=2

 

テントを建てる場所の地形によっても、
通気性が悪く空気が溜まりやすい場所で
あれば、注意が必要
です。

屋外で焚き火をして発生した有毒ガスが
地面をたどり、テントを張っている場所に
溜まればその場所で寝ることになり
ます
ので恐怖でしかありません。

テントを建てる際に、あらかじめ地形や
入口の向きを確認
することも重要ですね。

キャンプでの一酸化炭素中毒予防策

焚火やバーベキューを行う際は、十分な
換気を確保することが重要です。

また、燃焼が不完全にならないよう、
火加減に注意し、寝る際は火を完全に
消しておくことは絶対
です。

 

引用:https://outdoor.yorozu-surf.com/post-3806/

 

焚き火台などを使って炭で火をつけた場合
など、完全に鎮火するまでにかなりの
時間がかかります。

よく初心者にありがちなんですが、まだ火が
残っていて熱いので、朝までそのままにして
寝てしまうということがあります。

海外の映画では、獣対策などで一晩中火を
焚いているなんてシーンもありますが、
完全に間違った方法です。

まず、人が見ていない状態での火の取り扱い
は、火事の元になる可能性もありますし、
一酸化炭素中毒とは別の危険性も伴います。

寝る前は多少面倒でも炭火を完全に鎮火
させて就寝することがマナーでもあり、
災害の予防でもあります。

一酸化炭素検知器の活用

引用:https://www.lantern.camp/?p=46520&page=2

 

一酸化炭素検知器の活用も一つの対策と
なります。

Amazonなどでも数千円ほどで手に入れる
ことができるので、この値段で安全を
買うと思えば安い買い物かと思います。

一酸化炭素検知器をキャンプ場に持参し、
テント内や焚火の近くに設置することで、
事前に一酸化炭素の発生を察知し、
適切な対策を取ることが可能となります。

特に小さなお子さんや高齢者と一緒に
キャンプをする際には、必須のアイテム
ですね。

 

適切な換気と注意喚起

キャンプ中は常に換気を心掛け、
一酸化炭素中毒のリスクを周囲の仲間にも
伝え、互いに注意を促し合うことが大切です。

大勢でキャンプをする場合はテンションも
上がり、楽しいひと時を過ごせるでしょう。

そんな時に空気を読み、余計な心配を
させたくないのもわかりますが、注意喚起
することで重篤な事故につながらないように
することも大切
です。

良い思い出を後で楽しめるようにする
ためにも、危険性を共有するのはとても
大事なことです。

また、自分たちはわかっていても、
周りに初心者風なキャンパーがいたら
情報を共有させるのも大事です。

その場合には、キャンプ場の管理者に
一酸化炭素中毒の危険性を知らせるなど、
適切な対策が講じられるよう働きかける
ことも効果的
です。

 

一酸化炭素以外の有毒ガス

一酸化炭素以外にも、無味無臭の有毒ガスが
存在します。

例えば、プロパンガスやメタンガスなどは、
燃焼不完全によって発生し、人体に
悪影響を及ぼすことがあります。

その他の有毒ガスに対する予防策

これらの有毒ガスに対する予防策としては、
まずはキャンプで使うガス機器の適切な
使用とメンテナンスが重要です。

また、使用中は十分な換気を確保しましょう。

可能であればガス検知器などを持参する
ことも大切です。

まとめ

キャンプは自然を満喫する素晴らしい
アクティビティですが、一酸化炭素中毒や
他の有毒ガスによる危険性もあります。

今回EXILEのATSUSHIさんが、屋内の
会食後に一酸化炭素中毒になり、治療後に
遅発性脳症を発症したことで、改めて
一酸化炭素ガスの危険性をまとめてみました。

基本的に焼肉店や焼き鳥屋などは換気を
十分にすることが消防法で義務付けられています。

ATSUSHIさんのように、一酸化炭素中毒に
なることはとても稀なことですが、屋内で
火を扱う以上、どんなに対策をしていても
絶対に無いとは言い切れません。

キャンプも同様で、屋外であっても絶対に
大丈夫とは言えないので、適切な知識と
対策を身につけ、互いに助け合うことで、
安全なキャンプを楽しみましょう。