中田敦彦がYouTubeで語ったことを簡略化|ジャニー喜多川氏の性加害問題を要約

514万人の登録者数で大人気のYouTube
チャンネルを持ち、数千人の会員数の
オンラインサロンを持つ中田敦彦さんが
今回ジャニーズ事務所創設者、
故ジャニー喜多川氏の性被害問題に
ついて解説した動画を公開しました。

なんと今回の動画公開に際して、
広告収益を外し、ただその問題をうやむやに
しないようにきちんと世の中に公開すると
いう目的で、英語字幕付きで世界に向けて
発信しました。

世界に向けて発信したこの動画は2週間で
300万回以上再生され、今現在も伸び続けて
います。

この問題に関しては、かなり昔から週刊文春
が取り上げていたものの、民放はどの局も
取り上げず、ある意味都市伝説のように
伏せられてきました。

ある意味芸能界、メディア業界では
「タブー」の話題です。

中田敦彦さんは、そんなタブーを敢えて
テーマとして取り上げ、今回の動画を作成
したとのことです。

今回は、そんな中田敦彦さんに敬意を表して、
すごくわかりやすくまとめていただいた
動画の要点をまとめてみました。

もちろん時間があるのであれば動画を
チェックしていただければ、何が起きたか、
中田さんはどう反応しているのかを感じ取る
ことはできますが、あらましを時系列で
まとめてありますので、パッと見でどんな
内容か知りたい方は是非ご覧いただければ
と思います。

中田さんも動画冒頭で、ファンの方には
辛いお話になるかもと言われていましたが、
この件はできる限りたくさんの人が知って
おくべき案件、性被害をなくすという意味で
もとても重要なことと思いようやくさせて
いただきました。

もしよければ一緒に考えてみませんか。

 

ジャニー喜多川氏の性加害問題 時系列

2023年3月7日にイギリス国営放送BBCで
「J-POPの捕食者」という題名で
ジャニー喜多川氏の性加害問題を
特集されました。

日本メディアが最大のタブーとしてきた件に
遂に他国の公共放送が光を当てた。

この児童虐待の件について時系列にまとめて
みました。

引用:https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2023/03/bbc-1.php

 

1960年代:ジャニー喜多川氏がジャニーズ事務所を立ち上げる。
ジャニーズ事務所とは、男性のみが所属する日本の芸能事務所

1988年:北公次 氏が「ジャーニー北川氏と性的関係を持った過去」を告発した本『光GENJIへ』を出版 ー 第1回目の性被害告発

1989年:中谷良 氏が『ジャニーズの逆襲』を出版。この本の中でジャーニー北川氏との性的関係を告発した内容を発表 ー 第2回目の性被害告発

1996年:平本淳也 氏が性被害告発本『ジャニーズの全て少年愛の館』を出版 ー 第3回目の性被害告発

1997年:豊川誕 氏が『ひとりぼっちの旅立ち』を出版。この本の中でジャーニー北川氏との性的関係を告発した内容を発表 ー 第4回目の性被害告発

1999年:週刊文春が14週連続でジャーニー北川氏がジャニーズJr.に性的被害を行っていた内容の記事を特集

2000年:週刊文春の記事が当時の自民党の議員の目に留まり、国会の特別議会にかける ー 国を上げた問題になる

2000年:ジャニーズ事務所が週刊文春を相手取り名誉毀損として1億円の損害賠償で提訴

2000年:東京地裁の一審で週刊文春が敗訴 ー 賠償金800万円を命じられる

2000年:週刊文春は不服申立てをし、控訴

2003年:東京高裁で性的虐待を認定 ー 名誉毀損として、週刊文春側は損害賠償金100万円台の支払いを命じられるが、性的虐待に関しては認められ、逆転勝訴

2003年:ジャニーズ事務所は東京高裁の判定に不服申立てで上告 ー 最高裁判所へ持ち込まれる

2004年:最高裁はこの上告を棄却(東京高裁で判定されている判定されていると結論づけられる)

最終的に週刊文春が勝訴し、性的虐待があったことが認められるが、TVメディアでは一切報道されない。

2005年:木山将吾 氏が著書『SMAPへ〜そして全てのジャニーズタレントへ〜』の中で性被害を告白
ジャニー喜多川氏との精的関係を持たなければデビューできない、未成熟な男性にするための女性ホルモン注射を打つことが行われていた、といった衝撃的な内容

2019年:ジャニー喜多川氏死去(解離性脳動脈瘤破裂による、くも膜下出血)87歳

2021年:前田航気 氏が外国向けメディアのインタビューで、複数のジャニーズJr. がジャニー喜多川氏と性的関係にあったということを告白

2023年:岡本カウアン 氏が英国BBCのドキュメンタリー『Predator: The secret scandal of J-POP(J-POPの捕食者)』と記者会見で性的被害を発表

BBCで取り上げられた動画です↓

 

日本の法律の落とし穴

ここまでの性被害が、裁判で認められたの
にも関わらずなぜ厳罰化されていなかった
のかというところが一つの疑問
です。

これに関しては、性犯罪に関した日本の法律
が明治時代から変わっていないことが最大の
要因
となります。

 

性行為に関しての法律① 13歳以上は性同意年齢

多くの性被害を告白したジャニーズ事務所
所属タレント達が言うには、性被害にあった
年齢が13〜15歳の出来事だったようです。

日本の法律では、性同意年齢、
性行為の同意を判断する能力が13歳からある」
とされています。

つまり性行為は13歳以上は暴行や脅迫がない
場合は、(男性への)性行為は本人の同意が
ある可能性があるとみなされてしまい、
強姦罪が適用されないことがあります。

ジャニー喜多川氏の行為は主に13歳以上の
少年を対象としていて、これを犯罪と立証
することがとても難しかった
と言うことです。

性行為に関しての法律②看護者の定義

現在看護者からの子供への性行為は罪に
問われます。

看護者と言うのは、実両親、養親、養護施設
の職員、親戚という非常に狭い定義になって
います。

つまりジャニー喜多川氏は看護者ではない
ということになります。

看護者でないので、暴行や脅迫がない限り
犯罪としての立証が非常に難しくなります。

性行為に関しての法律③女性か男性か

元々強姦罪に関しては、女性に対しての法律でした。

2017年に法改正されていますが、強姦罪は
(強制性交等罪に改変)性別を問わない
ことになりました。

ただし、この法律は、暴行、脅迫を証明
しない限り成立しません。

ジャニー喜多川氏の行為においては、
2017年以前に告発されていて、少年に
対しての強姦罪の適用が難しかった
との
ことです。

 

性行為に関しての法律④性教育

日本の法律は、男女の性行為に関する教育
(性教育)は13歳までは学校で教育しない
となっています。

つまり13歳までは、妊娠の過程を説明する
には早いとされています。

引用:https://note.com/saekimina/n/ne0b373865a5b

 

性行為に関しての法律⑤ 暴行か脅迫か

ジャニー喜多川氏は暴行や脅迫はしていません。

マッサージから性行為へゆっくり及ぶと
言われていました。

ただ公然の事実として、ジャニー喜多川氏の
この行為に逆らうと、デビューできないと
言われていました。

ジャニー喜多川氏本人は脅迫はしていません
が、事実としてこの行為に逆らうとデビュー
できないので、我慢していた
ということです。

 

ジャニー喜多川氏の手口

性行為に及ぶ際には、決まった手口がある
ようです。

ジャニー喜多川氏も同様な手口を使い
ジャニーズJr.に対して性行為に及んだと
されています。

一般にこのような行為をグルーミング
言われています。

グルーミングの手口の一般的な順序

  1. 観察
  2. 孤立させる
  3. 信頼させる
  4. 触れる

 

観察:「ジャニー喜多川氏がジャニーズJr.の
レッスンを見ていた」
と言う内容は聞いた
ことがあるかもしれません。

レッスンを観察する際には、自分が
ジャニー喜多川ということは隠していて、
新しく入所した子たちは

「あのおじさん誰?」

という話は、有名なジャニーズタレントが
バラエティ番組などで話しているのも聞いた
ことがある方がいるかもしれません。

孤立させる:ジャニーズ事務所の合宿所は
東京と大阪の2つしかありません。

ジャニーズに所属したい子供たちの多くは、
地方出身者で、この2つの合宿所で生活
することになります。

親元を離れるので、物理的に孤立する
ことになります。

また、ジャニーズは先輩後輩の縦社会意識が
強いのは有名である意味、精神的にも孤独に
なることが多くなります。

信頼させる:ジャニー喜多川氏は気に入った
ジャニーズJr.のメンバーに自宅の鍵を
渡していたようです。

六本木にある高級マンションの鍵を渡され
れば、何も知らない子供であれば信頼されて
いると思ってしまいます。

「いつでも来ていいよ」という言葉で誘い、
実際に自宅に来ると高級な食事を与えられ、
寝泊まりする場所も自宅の部屋ですので、
遅い時間になり帰れない場合は宿泊を
促します。

触れる告白した被害者によると、
ジャニー喜多川氏の自宅に宿泊し、寝ている
とジャニー喜多川氏が部屋に入ってきて
マッサージを始めるということが言われています。

最初は、普通にマッサージを始められ、
そのうちに性器に触れられるということが
多く告発されています。

メディアが取り上げなかった理由

こういった一連の性被害は長年にわたり
ジャニーズ事務所に所属したことがある
メンバーから告発・告白されてきました。

問題なのが、こういった問題をメディアが
取り上げないことでした。

今ではインターネットで調べようと思えば、
メディアに取り上げられにくい話題も自ら
調べることもできます。

しかし、たった10数年前までは、このような
ニュースは、TV、雑誌からの情報元が
ほとんどでした。

ジャニー喜多川氏による性被害に関しては、
TVメディアで取り上げられることが全くなく、
週刊文春での記事で発表されたのみでした。

特に雑誌などのニュースは、信用度が低く、
この性被害に関しても一般的には
「都市伝説」的な認識になっていました。

昭和・平成初期はTVメディアの信頼度が
とても高かったということもあります。

TVメディアがジャニーズに関して取り上げ
ないのは、芸能界でのジャニーズ事務所の
権力が非常に強かったことが主な要因です。

ドラマ、バラエティなど全てのTV番組に
おいてジャニーズ事務所に所属するタレント
を使うことが多く、ジャニーズ事務所に
逆らうような行為は業界的にタブーと
されてきています。

つまり、ジャニーズ事務所に所属する
タレント、まだデビューしていない
Jr.メンバーはもちろん、TV局も
ジャニー喜多川氏に逆らったら芸能界では
生きていけないというのが通例だったようです。

多くの方が、都市伝説だと思っていたこの
ジャニーズ権力は、実際にあったことで、
ジャニー喜多川氏が死去した後の今でも
この力関係はあまり変わっていないということです。

 

まとめ

ジャニー喜多川氏による性被害の告発は
長年にわたりされてきました。

その告発は実際にはメディアで取り上げ
られることがなく、都市伝説化されてきました。

ジャニー喜多川氏が死去し、所属タレントが
多く退所し、事務所の権力がだんだんと
薄れてきた今でもメディアはこの件に関して
取り上げることはしていません。

NHKをはじめを始め民放各局では2023年
岡本カウアン氏の告発の後、ほんの少しだけ
取り上げただけです。

中田敦彦さんのYouTube動画では
ジャニー喜多川氏の問題に関して、
勇気を持って紹介しています。

2023年には。LGBT法に関してG7会議で
取り上げられると言われています。

性教育、性犯罪など性に関する知識は
これから一気に日本で広がると言われています。