東京スカパラダイスオーケストラ

東京スカパラダイスオーケストラ
第73回NHK紅白歌合戦
初出場することが決定しましたね。

デビューして33年のスカパラですが、
実際どんなバンドなんでしょうか?

東京スカパラダイスオーケストラ
(通称:スカパラ)の魅力を調査してみました。

東京スカパラダイスオーケストラとは?

そもそも東京スカパラダイスオーケストラ
とはどんなバンドなのでしょう。

東京スカパラダイスオーケストラは、
元々1985年に結成された、
楽器のみ(インストゥルメンタル)のバンドで、
1990年にメジャーデビューしています。

楽器は、トランペット、トロンボーン、
テナーサックス、バリトンサックス、
アルトサックスなどの管楽器と、
キーボード、ベース、ギター、
パーカッション、ドラムを組み合わせ
元々中南米の音楽を東京スタイルに
アレンジした9人メンバーの
世界的に有名なバンドなんです。

また、2000年台に入り、さまざまな
ミュージシャンとコラボし、
インストゥルメンタル音楽と歌唱を合わせた
楽曲もたくさんリリースしています。

結成して35年の間にメンバーの入れ替えも
沢山あり、現在ではバンドのテーマである
NO BORDER”を掲げて、
日本では確固たる地位を築き、世界を股にかけ活動しています。

スカとは?超簡単に

スカ」という音楽ジャンルは、
1950年代の中米ジャマイカ生まれの音楽ジャンル
で、R&Bやジャズに影響された楽曲が多いのが特徴です。

スカは主に労働者や中流階級の人たちが好んで
聞いていた「メント」というフォーク音楽から
生まれたとされる説もあり、
ジャズとメントが組み合わされてできたようです。

裏打ちと言われるスカやレゲエで多く使われる
リズムが特徴で、1960年代に入り、ジャマイカ
から北米を中心に世界へ一気に広まり、
ジャマイカンジャズと呼ばれ、その後世界中で
パンクロックやニュージャズなどと組み合わせた
楽曲などもさまざまなアーティストが発表しています。

東京スカパラダイスオーケストラは、
その名前の通り東京(日本)としてスカを
独自の理解によって新しいジャンルとして
昇華させたバンド
なんです。

スカパラメンバー

バンド結成以来、事故や病気など含めて
何度もメンバーチェンジを繰り返していますが、
現在のメンバーを紹介します。

・トランペット:NARGO(ナーゴ)
・トロンボーン:北原雅彦(キタハラ マサヒコ)
・テナーサックス:GAMO(ガモー)
・バリトンサックス:谷中敦(ヤナカ アツシ)
・ギター:加藤隆志(カトウ タカシ)
・ベース:川上つよし(カワカミ ツヨシ)
・キーボード:沖祐市(オキ ユウイチ)
・パーカッション:大森はじめ(オオモリ ハジメ)
・ドラム:茂木欣一(モテギ キンイチ)

東京スカパラダイスオーケストラ

過去にスカパラとコラボしたアーティスト

スカパラは過去にたくさんのミュージシャン
やアーティストとコラボをしています。

コラボの他にも、TV番組、アニメ、
映画などのテーマソングも提供しています。

 

歌モノコラボ
めくれたオレンジ/ 田島貴男(オリジナルラブ)
カナリヤ鳴く空/ チバユウスケ(元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)
美しく燃える森、流星とバラード/ 奥田民生(ユニコーン)
追憶のライラック、オリビアを聴きながら/ 永積タカシ(ハナレグミ)
サファイアの星/ CHARA
星降る夜に/ 甲本ヒロト
爆音ラヴソング、めくったオレンジ/ 尾崎世界観(クリープハイプ)
嘘をつく唇/ 片平里菜
道なき道、反骨の、さよならホテル/ 横山健
白と黒のモントゥーノ/ 斎藤宏介 (UNISON SQUARE GARDEN)
ちえのわ/ 峯田和伸(銀杏BOYZ)
明日以外すべて燃やせ/ 宮本浩次(エレファントカシマシ)
リボン/ 桜井和寿 (Mr.Children)
ALMIGHTY/ 川上洋平 ([Alexandros])
Free Free Free/ 幾田りら(YOASOBI)
Good Morning 〜ブルー・デイジー/ aiko
真夜中は純潔/ 椎名林檎
しらけちまうぜ/ 小沢健二
GET UP AND DANCE/ スチャダラパー
夏のわすれもの/ つるの剛士
Gang On The Backstreet/ ZEEBRA
hammer ska/ 10-FEET
DON’T WORRY BE HAPPY/ モンゴル800
雄叫び/ チャラン・ポ・ランタン
俺たちの明日/ 高橋一生
PPAP/ ピコ太郎
リメンバー・ミー(エンドソング)/ シシド・カフカ
愛/ 真心ブラザーズ
絶対絶望絶好調/ 大森靖子
流れゆく世界の中で/ キヨサク
野望なき野郎どもへ/ TOSHI-LOW
白と黒のモントゥーノ/ 斎藤宏介
ちえのわ/ 
峯田和伸
黄昏を遊ぶ猫/ 中納良恵( EGO-WRAPPIN)
ハズムリズム/ PUFFY

その他コラボしたアーティスト
DJ和
関ジャニ∞
さかなクン 
上原ひろみ(水琴窟)
志村けん
ムロツヨシ

 

紅白初出場したのはなぜ?考察してみた

こんなにもたくさんのアーティストと
コラボして愛されている
東京スカパラダイスオーケストラが、
33年目にしてなぜ今回紅白歌合戦に
初出場を決めたのか、背景を考察してみました。

SDGsに関連した?

SDGsといえば、
2018年に国連が発表した17の社会を良くするための目標
ですが、その中にジェンダー(性別)平等に関する項目があります。

元々紅白歌合戦は紅組(女性ミュージシャン)と
白組(男性ミュージシャン)が交互に歌い合い、
最終的に紅白どちらの組が良かったのか審査して
その年を締め括るという内容の大会です。

最近では、世界的な流れでジェンダー(性別)平等が
叫ばれ男性と女性の優劣を決めることに対しての批判や、
ジェンダーレス(性差が無いこと)への理解を示すことが、
良い社会へつながる一つの指標となっています。

紅白歌合戦自体の根本を揺るがすことにも
つながりそうなのですが、国が資本のNHKですので、
世界的な流れのジェンダー平等に対しても
推し進めなければいけなく、

かと言って紅白歌合戦を辞めたら色々な歪みが
生まれることは目に見えています。

そこで、少しずつ「歌合戦」という枠組みを
薄めるため
に、東京スカパラダイスオーケストラ
という歌以外のジャンルを緩衝材として入れた
のではないでしょうか?

オープニングテーマとして参加するスカパラですので、
ある意味ジェンダーレス的な要素で、
紅でも白でもない中立な立場としての意味合い
大きいのかもしれませんね。

インスト(楽器のみ)バンドだから「歌」合戦の枠に入らなかった?

東京スカパラサイスオーケストラは基本的に
インストゥルメンタル(楽器のみ)のバンドなので、
前述のように紅白にとらわれない
中立立場としての要素が大きそうです。

さらに、今回「LOVE&PIECE-みんなでシェア
ということで、どんな世代にもわかりやすい
意味合いのテーマを掲げています。

インストゥルメンタルバンドなので、スカパラを
知らないシニア世代や、若年層にも「響く」
楽器だけの演奏で、ノリもいいバンドは、
曲を知らなくても聞いていて心地いいのではないでしょうか。

 

外交的要素?

今回特に韓流ミュージシャンが多く参加
しています。

今までも海外のミュージシャンが紅白歌合戦に
参加したことはあるのですが、おそらく今回ほどの規模で
日本の代表的なイベントに参加したことは
無いのでは?というくらいの参加人数となります。

どうしても言葉の壁もあり、日本語があまりわからない
海外の方が日本の歌を聞いても歌詞の深い意味まで理解するのは大変です。

そこで「基本スタンスとして歌がない」スカパラを
採用したことで、言語の垣根をこえてわかりやすく
したのでは
ないでしょうか?

また、東京スカパラダイスオーケストラは
海外でも広く活動をしていて、
世界で通用している日本の音楽の一つ
でもありますし、
昨年の東京オリンピックの閉会式でも演奏しています

あくまで日本のイベントだけど、
海外でも通用しているアーティストは、いるよ

という日本政府側の意思も感じますね。

 

まとめ

東京スカパラダイスオーケストラは、
結成して30年を超える日本のバンドでした。

結成後30年という長い歴史の中で、
メンバーも沢山変わったり、デビューしてからも
スカバンドというジャンルがなかなか
受け入れられなかったこともあったようですが、
今では日本を代表するバンドとして世界で活躍しています。

音楽は国境を越える」という言葉をまさに
体現している素晴らしいバンドです

どんな年代の方でも受け入れやすく、
若手ミュージシャンや大御所ミュージシャン、
俳優さんまでたくさんのコラボをしていますし、
おそらくですがその楽曲は日本で生活していれば
必ずどこかで聞いているはずです。

そんな東京スカパラダイスオーケストラですので、
日本を代表する年末イベントである紅白歌合戦の
オープニングに選ばれたことも納得がいきますね。