岸辺露伴ルーヴルへ行く 内容&ネタバレ

年末恒例となったNHKドラマ
「岸辺露伴は動かない」シリーズが
ついに映画化になることが決まりましたね。

映画の公開日は2023年5月26日です。

(公開が発表されてから、Amazonなどの
サイトで原作本の値段が10倍近くまで
上がり、メルカリでは全て完売していました。)

大人気漫画「ジョジョの奇妙な物語」の
スピンオフとして、

第4部「ダイヤモンドは砕けない」編に
登場する漫画家「岸辺露伴」を主人公に
したスピンオフ漫画ですが、主人公を
高橋一生さんが演じて話題になりました!

「岸辺露伴ルーヴルへ行く」実写版がルーヴル美術館で行われる理由

実は、原作漫画
岸辺露伴ルーヴルへ行く」の作者、
荒木飛呂彦先生は、2009年にパリの
ルーヴル美術館で日本の漫画としては
初めての展示をしています。

なんと2007年に当時のルーヴル美術館の
出版部副部長から直接荒木飛呂彦先生に
オファーが来たということです。

そして、その際の条件が
「ルーヴル美術館を題材にオリジナルの
作品(漫画)を作成すること」でした。

さらにその作品を作るための取材や
資料提供などは惜しまないと言った
熱烈なオファーだったそう。

2009年にその作品が完成したわけ
なんですが、なんと当初構想していた
ルーヴル美術館だけでの内容に加え、
日本のエピソードも入れてしまった
荒木先生。

最終的なページは漫画としても異例な
123ページフルカラーの作品となりました。

実写版として映像化される今回の映画が
ルーヴル美術館で行うことができた理由は
間違いなく荒木飛呂彦先生の影響力
が大きいですね。

また、ルーヴル美術館のために描かれた作品を
実写化するということで、ルーヴル側としても
誇らしいというか嬉しい気持ちもあるのではないでしょうか。

 

「岸辺露伴ルーヴルへ行く」原作あらすじ

物語は、岸辺露伴が漫画家になる前の学生時代から始まります。

岸辺露伴は特殊な能力を持っていて、人を本にしてその人の記憶を見ることができます。

舞台は日本で、岸辺露伴は彼の祖母が経営する賃貸アパートで、2ヶ月間泊まり込んで新人コンテスト用の漫画を描き始めます。

泊まり込み初日にそのアパートへ引っ越してきた離婚予定の人妻「藤倉奈々瀬」(21歳)に出会い、だんだんと惹かれていきます。

この辺りの説明では「恋愛」という言葉はないものの、明らかに露伴の初恋といったような匂わせ描写になっています。

ある日、露伴は藤倉奈々瀬から、「この世で最も黒い絵(邪悪な絵)」の話を聞かされます。そしてそれがパリのルーヴル美術館にあるということも知ります。

藤倉奈々瀬が子供の頃、故郷の地主の蔵から見つけられたその絵をルーヴル美術館のキュレーターが買い取って行ったとのことでした。

そして、藤倉奈々瀬は突然露伴の前から姿を消します。

10年後、ある時突然その「絵」のことを思い出した露伴は、好奇心でパリのルーヴル美術館に飛びます。

ルーヴル美術館に取材を申し込み、その「絵」のことを聞くと、確かに所蔵しているが展示はされていなく倉庫に保管されているとのこと。

そしてその保管されている倉庫というのが「Z-13倉庫」という、「見捨てられていて絵画が一枚もあるはずがない場所」ということでした。

Z-13倉庫は地下にあり、セーヌ川の氾濫による水害対策のために今は使われていないはずでした。

広大なルーヴル美術館の地下に、案内人2人と何かあった時のための消防士2人を護衛に合計5人で向かいます。

ついにZ-13倉庫にたどり着くと、そこには錆びついてわずかな隙間しか開かない扉があり、その隙間から微かに1枚の絵が見えます。

そして、一行はその隙間から「何か素早く動くもの」を見てしまいます。

無理やり扉を壊し中に入っていく一行ですが、次々と何かに殺されてしまいます。

そこで露伴が目にしたものは、過去に亡くなった祖母や祖父、露伴は瞬時に「能力」でそれらを本にしようとして、それらが死人、幽霊だということに気づきます。

しかもただの幽霊ではなく、案内人や消防士には自身に関係した過去の亡くなった人間に見えていて、それらに触れると次々に死んでいってしまいます。

そして露伴はついに黒い絵を見るのですが、そこに描かれていたのは、10年前に突然いなくなった藤倉奈々瀬でした。

すると藤倉奈々瀬が絵から飛び出してきて、絵に描かれているものは怨念で、絵の中に閉じ込められている「恨み」だと説明し謝ります。

その幽霊達は全員、その絵を見た人間の血縁関係に当たる過去の先祖や肉親で、その先祖達が過去に犯した罪によって、絵を見た者の殺され方が決まってきます。

露伴以外の人間は全て殺されてしまいますが、露伴は能力を使い自身の記憶を消すことで自身から先祖達との血縁を断ち逃げ出し助かります。

日本に帰り、その絵の作者のことを調べた露伴は、その絵を描いた画家の妻の名前が「奈々瀬」だと知ります。

そして、姓が「岸辺」だということも。

藤倉奈々瀬は岸辺露伴の先祖で、露伴を通じて絵を封じようとしていたのです。

そこで初めて露伴は、藤倉奈々瀬が謝っていた理由を知ります。

「巻き込んでしまってごめん」と。

最後には、初恋の言葉が書かれていて、露伴の初恋だったことがわかります。

岸辺露伴の初恋とルーヴル美術館を見事に繋げた物語は「賞賛」の2文字しかありません。

どこか、アーティスティックで、だけどあくまで漫画であることにこだわった作品です。

まとめ

パートナーとしてキャスティングされた
飯豊まりえさんと高橋一生さんの
お付き合いが噂さされ、馴れ初めも
このドラマ
ということから、
今まで漫画に興味がなかった層からも
注目を浴びていました。

さらに、NHKのドラマで、期間限定の
見逃し配信はあるものの民放のように
いつでも見られるチャンネルはないという
レア度も高いドラマとなっています。

実写映画版はさらにレアな体験をさせてくれるはずです。

漫画の岸辺露伴は、自身が描く作品に
リアリティを求めるストイックすぎる
性格ですが、

それを如実に演じる高橋一生さんの
怪演も見どころ
の一つです。

また、荒木飛呂彦先生の漫画は
独特なファッションが特徴ですが、
それも実写版に反映されていて、

特に飯豊まりえさんのファッションも
気になります
ね。それがまた、
芸術の都パリの街並みにマッチすることは
間違いないですね。

ある意味歴史的な映画になるのではないでしょうか。

2023年5月26日公開が楽しみで仕方がないです。

 

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