岸田首相の元秘書官の同性愛に対する
否定的発言や、岸田首相本人が、
同性婚導入について
「社会が変わってしまう」
という発言をしたことが話題になっています。
倫理的に考えると、こういった発言は
「人道的、人権的にどうなのか?」と
思われますが、
私たちは同性婚に反対する人々が、
どうして「反対を主張」するのか、
「慎重にならざるを得ない」のか、
も理解しなくてはいけないのかもしれません。
あくまで、中立な立場で考察してみました。
同性婚に反対する人々の主張とは?
同性婚に反対する人々は、
「結婚は異性間のものである」と主張し、
伝統的な家族構造を尊重することが
必要であると考えています。
また、同性婚を認めることが、
結婚制度の崩壊や道徳的混乱、
子供に与える影響など、社会的に深刻な
問題を引き起こすと懸念しています。
さらに、同性カップルは法的にも
パートナーシップ制度や相続制度が
整備されているため、同性婚を認める
必要性がないとする意見もあります。
同性愛者の人々が結婚したい5つの理由
- 幸せな家庭を築きたいという願い:同性愛者の人々も、異性愛者と同じように幸せな家庭を築きたいと願っています。
- 法的保護を求める:結婚により、相手を法的に守ることができるため、病気や災害時に大きなメリットがあります。
- 社会的認知を得たい:結婚により、同性愛者の関係が公的に認められ、社会的に認知されることで、偏見や差別が減ることを期待しています。
- 子供を持ちたいという願い:同性カップルも、子供を持ちたいという願いを持っている場合があります。
- 愛情を公的に誓い合いたいという願い:同性愛者の人々も、お互いへの愛情を公的に誓い合い、その関係を深めたいと願っています。
岸田首相発言の本質を考察:同性婚の法律的な問題とは?
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民法の定義上の問題:日本の民法は、「異性間の結婚を前提」としているため、同性婚を認めることができません。そのため、同性カップルは、法的に婚姻関係を結ぶことができません。
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法的保護の問題:日本には、同性カップルが法的に結婚していないため、相続や財産分与、医療などにおいて異性カップルと比較して不利益を被ることがあります。また、同性カップルが子供を育てる場合、片方の親の権利が制限されることがあります。
これらの問題を解決するために、
日本では現在、パートナーシップ制度や
共同生活関係制度が存在します。
これらの制度により、同性カップルは
一定の法的保護を受けることができますが、
結婚による法的保護には及びません。
同性婚を認めるための法改正が議論されて
いますが、まだ実現には至っていません。
同性婚は社会にとってプラスなの?
同性婚が社会にとってプラスなのかどうか
は、世界でも議論が分かれていますが、
以下のようなポジティブな側面が指摘されています。
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社会的包摂の促進:同性カップルが結婚することにより、LGBTQ+ コミュニティーの社会的包摂が促進され、差別や偏見を減らすことができます。
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個人の人権保護の強化:同性カップルにも結婚という法的保護の機会を提供することで、個人の人権保護が強化されます。
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経済的利益の増加:同性婚が認められることで、婚姻関係にあるカップルが増加するため、経済的な利益も生まれるとされています。
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子育て環境の向上:同性カップルが子供を養育する場合、現在は片方の親の権利が制限されることがありますが、同性婚が認められることで、より良い子育て環境が提供される可能性があります。
これらの理由から、同性婚を認めることが
社会にとってプラスになると考えられています。
同性婚を認めることで得られる社会的デメリット
一方、同性婚を認めることで得る社会的
デメリットとしては、以下のような意見があります。
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伝統的な家族価値観の崩壊:同性婚が認められることで、伝統的な家族観念が崩壊する可能性があります。
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社会不安の増加:同性婚が認められることで、保守的な価値観を持つ人々から反発が生まれ、社会不安が増加する可能性があります。
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法的混乱の増加:同性婚が認められることで、法的な混乱が生じる可能性があります。たとえば、相続や財産分与、医療などの問題で、異性カップルと同じ権利が認められるかどうかなど、未解決の問題が生じる可能性があります。
同性婚がもたらす家族像の変化
同性婚が認められることで、家族像にも
変化が生じる可能性があります。
以下にその一例を挙げます。
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拡大する家族概念:同性婚が認められることで、伝統的な「結婚」に限らず、多様な家族形態が認められるようになります。
例えば、同性カップルが養子縁組をすることで、同性の親子関係が成立する可能性があります。 -
世代間のつながり:同性カップルが結婚して子供を育てる場合、2人の親が同性であることから、子供が祖父母や親戚と接する機会が減る可能性があります。しかし、同性カップルが子育てをする場合、子供とのつながりを大切にする傾向があるため、子供との関係性が強化される可能性もあります。
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性別役割の変化:伝統的な家族像では、男性が外で働き、女性が家庭で子育てや家事を担当する役割分担があるとされてきました。
しかし、同性カップルには性別の区別がないため、より平等な役割分担が可能になる可能性があります。
これらの変化により、家族像が拡大し、
多様性が尊重される社会へと移行する
可能性があります。
まとめ
美輪明宏さんは、岸田首相をはじめとする
政府の発言に、
「人が人を愛することの何が悪いのか」
という意見をおっしゃっています。
単純に考えれば、人が人を愛する事は
誰かが止められるものでもないし、
止めるべきものでもありません。
医学は日々進歩していて、
男性ホルモンと女性ホルモンの割合や
性器の有無だけで人間を判断していた時代は
終焉を迎えようとしているのかもしれません。
以前は精神疾患と捉えられていた、
LGBTQでさえ、医学の進歩により
「人間としての当たり前の性質」と
変化しています。
私たちは自分を含めた、人間という
理解をさらに深めるためにもっと勉強が
必要なのではないでしょうか。
人間の脳みその解明がどんどん明らかに
なってきていますし、これからさらに進むことでしょう。
そうなった時に、こういった同性愛の
問題なんかよりもっと複雑な、
「人は人それぞれ違う」ということへの
正しい見識が必要になるはずです。