ジャニーズが非難される本当の理由3選|心理、メディア、影響

連日ジャニーズの話題でメディアやネットが
沸いていますね。

10月2日にはジャニーズ事務所が会社名を
変えるための会見を開きました。

その会見で指名NGの記者リストが
発覚したりと、今まで芸能界で圧倒的権力
を誇ってきたジャニーズ事務所という
王国が崩れようとしています。

発端であるジャニー喜多川氏の性加害問題
は根が深く、決して許される問題ではない
のですが、それがきっかけとなり、関係者の
ちょっとした行動までも問題があるように
取り上げられるのは何か違う気もします。

今回はなぜジャニーズ事務所がここまで
バッシングを受けるのかを考察していきたい
と思います。

ジャニーズが非難される本当の理由①悪いことをしてお金を稼ぐことに嫉妬

ジャニー喜多川氏の性加害問題は会社設立
当初から行われてきた蛮行で、実に現在
わかっているだけでも350人以上の方が
被害に遭われていた
そうです。

これは絶対に許されることでもないし、
被害に遭われた方がジャニーズ事務所に
対して賠償を求めるのは正当な権利

だと思います。

ただ、この事は被害者側と加害者である
ジャニー喜多川氏が設立した会社とで
行われる賠償問題であって、一般人側から
したら直接的には何も被害を受けていません。

では、なぜここまでバッシングされ、
問題を取り上げるニュースやネットで
長期間にわたって話題になるのでしょうか。

それは、まさに集団心理という大きな要因
一番ではないかと思われます。

今回の問題が長期間話題になる理由を、
ものすごく簡潔にすると、

「芸能界で最大権力を持ち、
悪いことをして、お金を稼ぎ
まくっていたことに嫉妬する」

ではないでしょうか。

実際にこの性加害の問題は、今起きている
ことではなく、20年前に裁判になり
ジャニーズ側が敗訴
しています。

→詳細はこちらの記事にも書いてます。
中田敦彦がYouTubeで語ったことを簡略化|ジャニー喜多川氏の性加害問題を要約

つまり、すでに何年も前から世間的に、

「ジャニーズ事務所に所属しているタレント
は何かしら被害を受けているかも」

ということが、世間一般の人たちの心の
どこかにあったのではないでしょうか。

それが暗黙の了解で、エンターテイメントと
してTVやメディアに出る数々の輝かしい所属
タレントの力に魅了されて、今までは

「そんなことはどうでも良かった」

という人が多いのではないでしょうか。

 

ただ、最近はコンプライアンスや様々な
業界でのハラスメント対策などを重視される
傾向にあって、少し前までは闇に隠れていた
部分が顕になってきています。

そういった世の中的な改変の時期に、
今回のような「芸能界の闇」を正そうとする
集団心理が働き、さらに

「自分には関係ないけど、なんか権力を
持っていて、悪いことをしているのにお金を
稼いでいるのはムカつく」

という個人心理が相乗効果を生み出している
ように見えます。

特に私たちのいる日本は
ソーシャルプレッシャーが世界の中でも
強いと言われています。

その中で、メディアやSNSなどでこういう
話題を取り上げられると、悪い話題は
広がりやすく、それに関係する人たちも
なぜか悪者に思ってしまう心理が働きます。

景気が何十年も低迷して変わらず、
自分たちは大変なのに

「芸能界はなんかずるい」

みたいなフラストレーションが溜まり
まくっている日本では、みんなが共感する
悪い話題には注目も集まります。

ジャニーズが非難される本当の理由②黙認してきたテレビ局やメデイアから目をそらすため

もう一つには、メディアが意図的に絶対悪を
作り上げ、自分たちから目を逸らさせるため
に、加害者を産んだジャニーズ事務所に
世間の目を集中させている
ことも考えられます。

特に集団心理が強く働く日本では、雪崩式に
関係者がバッシングを受けることがよくあります。

先日のビッグモーター問題や広末涼子さんの
不倫問題もそうでしたね。

 

ジャニー喜多川氏の性加害問題は、芸能界で
は暗黙の了解とされていて、最大権力を
持っていたジャニーズ事務所に逆らう
テレビ局やメディアはほとんどいなくて、

「知っているけど、大金を生み出すタレント
たちを使わざるを得ない」

状況が何十年も続きました。

テレビ局は特に2000年に起きた週刊文春と
ジャニーズ事務所が争った裁判を当時に
もっと取り上げていたのならば、被害者は
いまほどいなかった可能性もあります。

それ以降も、性加害に言及された暴露本
なども出ていたのに、そういった話題には
あえて触れてこなかったのです。

20年以上経って

「なんかジャニーズ事務所の雲行きが
怪しくなってきた」

という傾向が出始めて、ようやく各局が、
問題を意図的に取り上げなかったことに
対して謝罪を始めました。

 

ジャニーズ事務所所属タレントの冠番組は、
事前のきちんとした告知なしに一斉に最終回
を迎え、スポンサーが離れ、予定していた
ドラマや映画制作も保留になっています。

 

もちろんエンターテインメント業界です
ので、各タレントが持つイメージ次第で
良し悪しが決まってしまいます。

TV局をはじめ、たくさんの人たちが目に
するメディアは、今回のことでその会社
ごとバッシングを受ける可能性があります。

ジャニーズ事務所の会見で、質問していた
記者たちが所属するメディアも同様に、
今までその話題に触れてこなかったので
バッシングされる可能性がありました。

その状態を回避するため、大元である設立者
が亡くなり権力が薄くなったジャニーズ
事務所を最大の悪者にすることで、自分たち
から世間の目を回避している
ように捉える
こともできます。

今回何度か開かれた記者会見をちょっと
だけ俯瞰して見れば、

凶を作ったジャニー喜多川氏がいなく
なったジャニーズ事務所 

vs 

今までその話題を隠し続けてきたメディア

というものすごくおかしな構図が出来上がっています。

だけど世間はそのニュースを見て、
「悪いのはジャニーズ事務所」と思って
しまう
ことでしょう。

さらに、ジャニーズ事務所に所属している
タレントがSNSなどでちょっと呟いたり
するとそれを煽り広めようとします。

多くのタレントたちは真面目に
エンターテイナーとして自分のスキルを
磨き上げ、たくさんの良い影響を与えようと
それぞれに考え抜いて発信しているのにも
関わらずです。

こういったニュースに踊らされる国民性を
うまく利用していますね。

 

ジャニーズが非難される本当の理由③若い世代に同じことをさせないために悪者を作り出す

今回のことで一番問題になっているのが、
「性に関わる犯罪」ということだと思います。

性犯罪は最もセンシティブで、特に若い
世代には大きな影響をもたらす可能性が
あります。

それは精神的なものであれば一生消えない
傷を作り出すこともあるだろうし、
ジャニーズタレントのように多くの熱狂的
ファンが多い場合は、そのファンに対しても
悪い影響が出る場合もあります。

今の親世代の中には若い頃にジャニーズ
タレントのファンだった方も
たくさんいるはずです。

自分がどのくらい影響を受けたか知っている
からこそ、自分の子供たちに変な影響が
ないようにしたいという心理は当然です。

教育機関での性教育が他先進国に比べて
圧倒的にレベルが低い日本では、親が
直接子供に教えることが重要になります。

特に性に関する犯罪を回避するために、
悪い例題を通して子供達に教えることも
するかもしれません。

ジャニー喜多川氏の性加害問題は、
「大人が何も知らない未成年に対して権力を
使った卑劣な犯罪」
です。

この犯罪を元に性に興味が出始めた子供達に
向けて危機管理を促すことも一つの教育に
なるでしょう。

こういった情報は幼少時代の危機管理だけ
ではなく、将来子供達が大人になった時に
も自分自身が加害者にならないための知識

にもなります。

今はたまたまジャニーズ事務所が悪者の
ようにされていますが、今後性犯罪が
起こるたびに同じような現象が起こる
可能性もあります。

 

まとめ

今回は話題となっているジャニー喜多川氏の
性加害問題を、被害を受けていない世間の
人たちがなぜここまで長引く話題にしている
のか、その理由を考えてみました。

結論として、

ジャニーズ事務所がバッシングを受ける理由
  • 悪いことをしてお金を稼いでいる
    ジャニーズに嫉妬する世間
  • メディアが自分たちから目を逸らさせるため
  • 子供達の将来に悪い影響を出させないため

という3つの理由が考えられました。

日本と世界の国(アメリカ、ヨーロッパ、
アジア)でのエンターテインメント業界で
の大きな違いは、「一度イメージダウンに
なることをしてしまうと、他の仕事が一気に
なくなってしまう可能性が高い」

ことではないでしょうか。

ですので、お金を出すスポンサーは
めちゃくちゃ慎重になりますし、
芸能事務所も所属タレントの動向には
特に気をつけさせています。

ソーシャルプレッシャーが強いこの国では
当然なのかもしれない、と思いつつも、
演技、歌、ダンスを中心に世の中を
楽しませるために、日々スキルを磨いている
タレントさん達がいるのは事実なので、
そこはそこで尊敬したいですね。