妊娠・育児の大変さを夫に伝えるには?ミステリという勿れ名言集から抜粋

石原さとみさんが2022年に妊娠・出産を
経て、育児の大変さについてコメント
したことが話題になっています。

Yahooのコメント欄では、育児の大変さに
ついて賛同している方からのコメントが
増え続けています。

そこで今回は、妊娠・育児の大変さに焦点を
置いて、漫画「ミステリという勿れ」に
出てくる名言を元にまとめてみました。

現状の事実はこれ

こと日本においては、少子高齢化が一つの
要因となり、男性主導社会、女性卑下と
言ったような問題が未だに染み付いていて、
たびたび女性を下に見た発言などが、
政治家や著名人から発せられその度に
問題になっています。

最近では、女性の社長やリーダーが台頭して
くることも増えてきてはいますが、それでも
日本やその他先進国において男性主導が当然
という風潮が少なくありません。

妊娠や、育児に対しては特に、物理的にも
女性の体の負担が多いため、子供を産む
ということに対しての男性目線での差別は
根深く残っています。

(もちろん、そう言ったことを理解して、
「子供を夫婦・・で育てる」ということを
積極的に考える男性も増えていますので、
あくまで客観視した場合に「多くの場合」
という程度の認識していただければ嬉しいです)

 

妊娠期間の大変さ

妊娠した女性に対して、パートナーの男性
や、職場の上司がよくいう言葉があります。

「産休取れるからいいね」

「自分は産む前日まで仕事していたから大丈夫」

「妊娠は病気じゃない(だから普通に動けるでしょ)」

当たり前のように聞こえるこの言葉たちは、
実は妊婦さんにとってなんの慰めにも
なっていません。

それどころか、この言葉を言った側は、
(言ったことで)満足して、妊婦さんに
対して「自分はわかってるから」と
思ってしまうことが多いんです。

日本語って「言霊」という言葉がある
ほど、その言葉の意味を言った側、
言われた側それぞれに違う理解を
してしまいます。

受け取り方の違い

「産休取れるからいいね」

言った側:産休があるから妊娠中は家で
ゆっくりできるでしょ。

言われた側:産休があっても体が辛いのは
変わらないから、休みじゃない。

「自分は産む前日まで仕事していたから大丈夫」

 

言った側:妊娠なんて大変で当たり前で、
私は根性で出産前日まで働いてたよ。
あんたもそのくらい出来るから心配し過ぎ。

言われた側:私とあなたの体の構造も筋力も
体力も違うのに、なんで自分を基準にして、
「大丈夫」なんて言えるんだろう。

「妊娠は病気じゃない(だから普通に動ける
でしょ)」

 

言った側:妊娠は病気じゃないんだから、
健康ってことでしょ?だから普通に働けるでしょ。

言われた側:病気じゃないし、薬で治せる
ものでもないのはわかってるけど、体の
不調はずっと続くし耐えるしかないの?

こういったように、それぞれの理解が全く違ってきます。

男性でも女性でも、関係なく妊婦さんはケア
されるべきという認識が広がっていくといいですね。

妊娠・育児の大変さを夫に伝えるには?

ここでは、パートナーである旦那さんに
向けて出産・育児の大変さを伝えるために、
漫画「ミステリという勿れ」の名言を
抜粋しました。

男性でも女性でも、結構心に刺さりますので、
ぜひ見て考えてください。

引用:https://flowers.shogakukan.co.jp/work/300/

妊娠中の大変さ

新人の池本巡査が妊娠中の奥様に、

「自分は警察っていう忙しい仕事を
していてなかなか家に帰れていないけど、
ゴミ捨てとかはしてるんで、少しは
手伝ってるって感謝してほしい

と思ってるという意見を主人公に話した結果

主人公:「ゴミ捨てって家中のゴミを
集めるとこ
から始まるんですよ」

「分別できてなかったらして、袋を取り
替えて、生ゴミも水切って、ついでに
排水溝の掃除もして、ゴミ袋の在庫が
あるかチェックして」

「そうやってやっと一つにまとめるんです
よ」

「そこまでが面倒なんですけど」

「(まとめたゴミ袋を)玄関から
ゴミ捨て場まで持っていくだけを感謝しろ
って言われても、奥さん体が
しんどいんじゃないですか」

 

引用:http://ikkamate.blog.jp/archives/23528571.html

う〜ん、ゴミ捨てだけじゃなくて結構
こういうことに心当たりある人は
多いんじゃないでしょうか。

ましてや、今は共働きの家庭も多く、
中にはしっかりケアしている旦那さんも
いると思いますが、「家事に参加する」
という意識から抜けない限り、本当の意味で
「2人で出産」する
ということには
ならないんじゃないでしょうか。

育児の大変さ

池本巡査が主人公に

「子育てって大変なのな。ヨメが毎日
ピリピリして」

「女は子供産むと変わるっていうじゃん」

「いつもイライラして俺に当たるし」

「でもね、オレもね、なるべく育児に
参加しようと思ってる」

「手伝ってるつもりなんだけど」

と、出産した後に相談した際。

 

主人公:「(アメリカの)メジャーリーグ
の選手や監督は時々試合を休むんです」

「奥さんの出産はもちろん、お子さんの
入学式や卒業式、家族のイベントで
休むんです」

「行きたくて行くんです」

「でもその試合を中継している日本の
アナウンサーや解説者がそれについて
なんていうかというと」

『ああ、奥さんが怖いんでしょうね』

「彼らにはメジャーリーガーが
(家族のイベントに)行きたくて
行っていることが理解できない

「なぜなら自分はそう思ったことが
ないから」

「無理やり行かされていると考える、
大切な仕事を休んでまで」

「メジャーリーガーは子供の成長に
立ち会うことを、父親の権利だと思い、
日本側の解説者たちは、義務だと思ってる」

「そこには天と地ほどの差があるんですよ」

「池本さんはどっちですか?」

「お子さんを奥さんの付属物だと
考えていないですか」

「だから‘参加する’とか‘手伝う’なんて言葉
が出るんじゃないですか」

「子供を産んだら女性は変わると
言いましたね」

「当たり前です」

ちょっと目を離したら死んでしまう
生き物を育てるんです

問題なのは、あなたが一緒に
変わってないことです

「でもそれは強制されることでは
ないので、好きにしたらいいと思います」

したこともしなかったこともいずれ
自分に還ってくるだけなので

「お父さんに愛されたくて構って欲しくて
グレました、なんてドラマの中だけの
ことですよ」

「実際は、ただただ無関心になって
いく
だけです」

 

ちょっと長くなりましたが、一言一句
外せなかったので、全部書きました。

義務権利、私はあなたはどちらで
しょうか。

 

まとめ

今回は、漫画「ミステリという勿れ」で
個人的に響いた名言をまとめてみました。

夫婦や、家族はそれぞれで、一概に
こういった意見に合う家族ばかり
だとは思いません。

片親や、両親がいない子供、血の繋がりが
ない親子、経済的な環境、都会と田舎の
違い、親戚や近所など周りへの体裁
などなど、家庭の事情の違いを
あげたらキリがありません。

むしろ今回挙げたような家庭はそれだけで
充実しているのかもしれません。

ただそれでも、妊娠や育児に対して表面上
だけでの産休・育休制度、
父親の義務だけで父親を装っていると、
いずれ還ってくるのかもしれませんね。

「ミステリという勿れ」、
本当にいい漫画です。

菅田将暉さん主演でドラマ化もされて
話題になりましたね。

引用:https://www.fujitv.co.jp/mystery/

 

今夏には映画も公開されます。

他にもたくさん心に刺さる名言があるので、
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。