未来のお金、ステーブルコインとは?ビットコインや他の暗号通貨とは何が違うのか?

新しい暗号通貨「ステーブルコイン」が
話題になっています。

すでに法律でも

「日本国内でのステーブルコインの発行と
流通を認めること」

2023年6月1日から正式に定められました。

今までも一部の企業が発行していましたが、
あまり大々的なニュースにはなって
いませんでした。

なぜならステーブルコインには投資的価値が
少ないからです。

そんなステーブルコインを詳しく調査してみました。

未来のお金、ステーブルコインとは?

そもそもステーブル(STABLE)とは、
英語で「安定した」という意味になり、
安定したコイン=「安定した暗号資産」
という意味になります。

何が安定しているのか?

有名な暗号通貨(資産)である
「ビットコイン」や、「イーサリアム」
というのはニュースなどでも話題になったり
しているので聞いたことがあるかと思います。

これらの暗号通貨(資産)は主に投資目的で
使われることが多く、2009年に初めて
誕生した「ビットコインは」最初の価格が、

『1BTC=0.07円』でした。

2023年6月現在では、その価格は、

『1BTC=370万円以上』
となっていて、

わずか14年ほどで、その価値が5千万倍以上
になっていて、投資先としてはとても魅力的
でした。

ただ、不動産や株のように実態がない
新しい投資先だというのと、価値変動の幅が
すごく、リスクも伴うため

よくわからない方には「怪しい投資先」でした。

引用:https://coin.z.com/jp/column/buy-crypto-currency/

 

そんな中開発されたのが、ステーブルコインでした。

ステーブルコインは、その価値が流通
している通貨(ドル、ユーロ、円など)に
紐づいています。

例えばアメリカで使われている
ステーブルコインで、
Tether (USDT)というものがあります。

これは、1USDT=1USD(ドル)

となっていて、この価値が変動することは
ほとんどありません。

例えば1000USD(ドル)の商品を、
インターネットで購入したい場合、
決済方法が暗号通貨だったとしましょう。

そうしたら、銀行口座にある1000ドルを
1000USDTに換金して決済ができる
という
感じです。

 

なぜ必要?

現在ビットコインやその他の類似の
暗号通貨には、投資目的としての利用
という大きな名目があります。

その他の使用目的としては、
モノの売買取引の通貨としての利用があります。

引用:https://bitflyer.com/ja-jp/ethereum-chart

 

例えば、今話題のNFTアートなんかは
代表的な商品ですね。

引用:https://www.softbank.jp/sbnews/entry/20220721_01

 

NFT(非代替性トークン)アートの購入
には、イーサリアム(Ethereum)のような
ビットコインと同じく価値が変動する
暗号通貨が使用されています。

例えば1ETHのNFTアート作品があるとしましょう。

2023年6月5日現在のイーサリアムの価格は、

1ETH=約25万円

です。

つまり、現在1ETHのNFTアート作品は、
25万円で購入できて、その価値も25万円

なります。

引用:https://coincheck.com/ja/article/109

 

ただ、もし明日1ETH=20万円になったと
したら、このアート作品の価値も20万円に
なり、5万円損をしてしまいますね。

このように、暗号通貨によっては価値の
変動幅が大きく、投資目的としては
良いですが、商売で物を購入し
なければならない場合などには、
とてもじゃないですが怖くて使用できません。

見積もりで100万円だったのに、1ヶ月後に
納品する際には150万円になってしまう

なんてことは、できる限り避けなければいけません。

そこで必要となるのが、できるだけ価値が
安定したデジタル通貨、つまり
『ステーブルコイン』
です。

それが、ステーブルコインと言われるものが
開発された理由の一つです。

 

1000兆円規模の効率化

今まで世の中にあるほとんどの商品の取引は、
ドル、円、ユーロなど、実際に貨幣が存在
するもので行われてきています。

「それならこれからも同じでいいんじゃない?」と思うかもしれません。

実際に、暗号通貨での買い物や支払いが
流通するのは少し先の未来かもですしね。

ただ、何かが発明されるのは、そこに価値や
需要があるから
ということも忘れてはいけません。

ステーブルコインは、1000兆円規模のモノの
取引の効率化につながる
と言われています。

今現在、モノの取引をする際に、国内外の
銀行間でドルや円を送金したりするには、
両替手数料、送金手数料などがたくさん必要です。

また、送金の時間も数日から1週間以上
かかることもあります。

暗号通貨では主にこの辺が解消されます。

様々な手数料が必要なくなり、送金も
一瞬
で済みます。

暗号通貨でのモノの取引が成立すれば、
確かに数兆円規模の手数料がなくなります。

いずれは、個人で暗号通貨を持ち、暗号通貨
で買い物をする時代が来れば、わざわざ
ATMや銀行に行ってお金を下ろす必要も
なくなり、毎回数百円かかる手数料や、
振り込み手数料のようなものも必要
なくなるかもしれません。

 

ビットコインや他の暗号通貨とは何が違うのか?

前述したように、ビットコインや他の
類似暗号通貨はその価値が変動し続けています。

もちろん、未来には安定する可能性も
ありますが、現段階でその価値は市場の
需要と供給によって変動
しています。

これは、投資目的として利用されることが
ほとんどだからです。

ステーブルコインは、そもそもビットコイン
や他の類似暗号通貨との使用する目的が
違います。

投資先としてステーブルコインを利用する
のは、あまり魅力的ではありません。

その代わり、価値が安定していることで
取引する際のメリットが沢山あります。

つまりステーブルコインは、

暗号通貨のボラティリティ(価値の変動性)
を緩和するための手段として開発された
暗号通貨
となります。

 

ステーブルコインの種類と購入方法

現在、アメリカではいくつかの
ステーブルコインが開発されています。

日本でも、様々な企業がステーブルコインの
開発をしてきています。

日本で発行されているいくつかの代表的な
ステーブルコインの種類と、購入方法を
調査しました。

JPYC(JPYコイン)

引用:https://jpyc.jp

JPYC株式会社というスタートアップ企業が
開発運営しているステーブルコインです。

日本で一番初めに作られた
ステーブルコインで、すでにアプリなども
公表されていて、一般の方でも購入する
ことが可能です。

公式H.Pはこちら→ https://jpyc.jp

 

1JPYC=1円で計算されていて、プリペイド
(前払式支払)のため安全性もあります。

購入方法

準備するもの

・銀行口座
・登録用メールアドレス
・暗号資産(仮想通貨)のウォレット
※事前にMetaMaskなどでウォレットの準備が必要です。

https://jpyc.jp

 

こちらのH.Pからご自分のウォレットに接続
して、銀行口座とメールアドレスを登録後、
購入できます。

最低購入金額が3,000円なので、「試しに」
という感覚で購入できます。

ウォレットを事前に準備できていれば、
おそらく5分以内で購入完了
します。

『ウォレット』もスマホがあれば5分ほどで
入手できます。

ウォレット『metamask』の入手方法〜JPYCの購入方法
  1. お手持ちのスマホで、『metamask』の
    アプリを入手して登録します。
  2. https://jpyc.jpに接続し、「JPYCを購入」→「ウォレットに接続」、必要事項を記入します。
  3. 最低購入金額(3,000円)以上を口座から入金すれば、ウォレットにJPYCが反映されます。
    引用:https://bitflyer.com/ja-jp/s/learn/metamask

     

    お手持ちのPCでもスマホでも購入方法は
    ほとんど変わらないです。

    思ったより簡単すぎですが、プリペイド
    ですので安心ですね。

    プログマコイン(Progmat Coin)

    三菱UFJ信託銀行が発行するステーブルコインです。

    引用:https://bittimes.net/news/121538.html

     

    1円=1プロイグマコイン

    三菱UFJ信託銀行、株式会社Datachain、
    TOKI FZCOの3社が技術提携して2023年中の
    発行を予定しています。

    銀行が発行する仮想通貨で、6月1日からの
    法設立は主にこのコインの発行を政府が
    公式で認めるための制度と言われています。

    ※現段階では開発中となっていますので、
    購入方法が出ましたら更新します。

    GYEN(ジーエン)

    GMO Trust(GMOグループ)が発行している
    ステーブルコインです。

    引用:https://www.gmo.jp/news/article/6218/

     

    こちらは現在、海外取引所でしか
    取引していません。

    購入の流れとしては、

    購入するにはまず国内の取引所で、
    イーサリアムやビットコインを購入して、
    その暗号通貨を海外取引所へ送金して
    購入するという形になります。

    ただ、今回の法律が制定されたことで、
    国内でも購入可能になる可能性もあります。

    こちらも今後の調査で更新していきます。

    その他のステーブルコイン

    その他にもジパングコイン(ZPG)
    ように、金1g=1GPGのように、法定通貨
    以外を担保としているものもありますが、
    金の価格はかなり変動することから今回は
    割愛させていただきました。

    現在日本国内で流通、発行している
    ステーブルコインはほとんどないのですが、
    6月1日からの法制定後、すでに地方銀行など
    で発行の予定
    が進んでいます。

    これは今まで暗号通貨(資産)自体の
    受け入れを迷っていた政府が、正式に国内
    での暗号通貨の流通を認めたようなもので、
    今後様々なステーブルコインが
    発行・流通していくかと思われます。

     

    まとめ

    今回はステーブルコインについて門外漢でも
    わかるように簡単に説明しました。

    2023年から加速度的に暗号通貨でのモノの
    取引が進んでいくことは間違いないです。

    暗号資産(通貨)についてまだ不安を感じる
    方も多いですが、数年後には日本でも
    当たり前になっている決済方法ですので、
    今から準備されてもいいかもしれません。

    スマホが生活インフラになった今、
    こういった暗号通貨の活用でさらに便利に
    なっていくのは目に見えていますね。

    近い未来にはAmazonや楽天でも
    暗号通貨決済が出てくるかもしれませんね。