カズレーザーと学ぶ。

人気番組『カズレーザーと学ぶ。』で
紹介され話題になっている食材タモギタケ
について、実際の効能や成分、調理法を
まとめてみました。

前提として、後述するエルゴチオネインと
いう成分の効能や研究結果は、2020年代に
入ってからの研究成果ですので、
最近分かった有益な情報
ということです。

認知症について調べる上で最新の情報
なので、ぜひ最後まで読んで欲しいです。

この記事でわかること
  • タモギタケの成分エルゴチオネインの効能
  • タモギタケの調理法
  • エルゴチオネインが多く含まれる他の食材

『カズレーザーと学ぶ。』で紹介された認知症予防になるキノコ

番組内で紹介された認知症予防になるキノコ。

タモギタケ

と言います。

カズレーザーと学ぶ。
引用:Wikipedia

 

元々は、北海道で天然のものしか摂れな
かったのですが、最近では培養できるよう
になり、スーパーでも普通に売っている
ことが多くなったようです。

そして、このキノコが持つ成分、

エルゴチオネイン

という栄養素が認知症に効くということです。

エルゴチオネインとは

エルゴチオネインという物質は元々いろいろ
な生物が持っているアミノ酸の一種ですが、
人間は生成できません。

合成できるのはキノコなどの菌類と一部の
細菌のみということで、エルゴチオネインを
摂取することで、肝臓や腎臓、赤血球、
皮膚などに貯蔵します。

 

エルゴチオネインの効能
  • 抗酸化作用
  • DNAの損傷を防ぐ
  • 光による肌の老化を防止
  • 記憶を司る脳(海馬)の神経幹細胞を
    刺激して増加
    させる

 

 

エルゴチオネインの認知症予防への効果に関する研究結果

そもそも認知症というのは、脳の神経細胞が
減ると発症します。

実際に症状が進行するのは60代以降が多い
とのことですが、実は45歳くらいから症状が
進行するそう
です。

人の名前や、昔見た映画の名前が思い出せ
ないなんてこと結構あるのではないでしょうか?

これらも、神経細胞の減少が原因の可能性が
高いです。

 

タモギタケに含まれるエルゴチオネインです
が、海馬という脳の記憶を司る細胞を増やし
認知機能が増加するという結果が出ています。

(正しくは、エルゴチオネインを摂取すると、
脳の中の神経幹細胞を刺激し、神経細胞を
増やすということです。)

 

2020年の金沢大学の研究で、軽度認知症の
患者さんにエルゴチオネインのサプリメント
を飲んでもらい、3ヶ月間の記憶力の変化を
計測しました。

その結果、最大で、60代だった患者の
認知機能から30代くらいに向上
したそうです。

つまり認知症患者がエルゴチオネインを
摂取することで、脳の認知機能が増加し
記憶力が戻ったということ
になります。

 

 

タモギタケの効果的な調理法

エルゴチオネインを多く含むキノコ
「タモギタケ」の効果的な調理法ですが、
まずエルゴチオネインは熱に強く、
いろいろな調理法に向いています。

特に、一度にたくさんの栄養素を摂れ、
ヘルシーな鍋物なんかはかなり有効
だということです。

さらに、エルゴチオネインは大量に摂取する
必要がなく、含有量の多いタモギタケを
摂取するのは4g程度で良いということです。

市販で販売されているのは、
大体80g(300円)くらいのパックが多い
ということですので、20分の1程度の量を、
1週間に2回ほど食べれば良いということです。

また、炒め物でも簡単に摂取できるので、
野菜炒めにタモギタケを入れるだけでも
良いということです。

 

タモギタケのレシピ

鍋物や、野菜炒め以外で、一人暮らしでも
簡単に摂取できるような簡単なレシピに
なります。

キノコが苦手な人でも食べやすいように
パスタを2種類記載しました。

タモギタケのソテー

材料:

タモギタケ:20g(メインがタモギタケなので、少し多めに入れます)
バターまたはオリーブオイル:大さじ1
ニンニク:1片(みじん切り)
塩:少々
黒コショウ:少々
手順:

  1. タモギタケは食べやすい大きさに切る。
  2. フライパンを中火で熱し、バター
    またはオリーブオイルを加える。
  3. ニンニクを炒め、香りが出てきたら
    タモギタケを加えてさらに炒める。
  4. タモギタケが柔らかくなったら、
    塩と黒コショウで味を調える。
タモギタケとベーコンのパスタ

材料:

スパゲティ:200g
タモギタケ:5g〜20g(お好みで)
ベーコン:100g
ニンニク:1片(みじん切り)
オリーブオイル:大さじ2
塩:適量
黒コショウ:適量
パセリ:適量(みじん切り)
手順:

  1. スパゲティをパケージの指示に従って
    茹でる。
  2. タモギタケは食べやすい大きさに切り、
    ベーコンも一口大に切る。
    (タモギタケをみじん切りにすれば、
    苦手な人でも食べやすいです。)
  3. フライパンを中火で熱し、
    オリーブオイルとニンニクを
    加えて炒める。
  4. ニンニクが香ばしくなったらベーコンを
    加え、さらに炒める。
  5. ベーコンが軽く焼けたらタモギタケを
    加えて炒め、タモギタケが柔らかく
    なるまで炒め続ける。
  6. スパゲティをフライパンに加え、全体が
    よく混ざるように炒める。
  7. パスタの茹で汁を少々加えてジューシーにする。
  8. 塩、黒コショウで味を調整し、
    醤油を数滴垂らして、香ばしさを加える。
  9. 最後にパセリを振りかけて全体をよく混ぜる。

タモギタケとエビのクリームパスタ

材料:

スパゲッティ:200g
タモギタケ:5g
エビ:100g
生クリーム:200ml
パルメザンチーズ:適量
塩:少々
白コショウ:少々
オリーブオイル:大さじ1
手順:

  1. パスタはパッケージの指示に
    従って茹でる。
  2. エビは殻を剥き、背わたを取る。
    (冷凍エビならそのままでもOK)
  3. フライパンにオリーブオイルを熱し、
    エビを炒める。
  4. エビがピンク色になったら、一旦取り出す。
  5. タモギタケは食べやすい大きさに切る。
    (タモギタケをみじん切りにすれば、
    苦手な人でも食べやすいです。)
  6. 同じフライパンにタモギタケを加えて
    炒め、タモギタケがしんなりしたら、
    エビを再度フライパンに戻す。
  7. 生クリームを加え、全体がよく
    混ざったら、茹で上がったパスタ
    を加える。
  8. 塩、白コショウ、パルメザンチーズを
    加えて全体をよく混ぜ、火から下ろす。

 

エルゴチオネインを多く含む他の食材

エルゴチオネインは、キノコのような胞子類
に多く含有されています。

タモギタケの含有量は他のキノコに比べ
圧倒的なので、少量の摂取でも良いのですが、
もっとメジャーなキノコでも摂取できます。

 

エルゴチオネインの5mg相当の含有量
  • ヒラタケ2本分
  • エリンギ1.5本分
  • しいたけ3本

 

また、Amazonなんかでもサプリメントや
乾燥したタモギタケを簡単に購入できます。
以下はその一部です。

 

 

最近ではスーパーで見かけるとはいえ、
まだまだそこまでメジャーではないので、
こういったサプリで対応してみてもいいかもですね。

 

まとめ

タモギタケにはエルゴチオネインという
成分が多く含まれます。

エルゴチオネインは、摂取することで、
脳の神経細胞に刺激を与え、認知機能が
増加するという研究結果が最近わかりました。

エルゴチオネインは、多くの生物が含有して
いますが、キノコ類が特に多く含有し生成も
できます。

タモギタケは、あまり聞き慣れないかも
しれませんが、最近では培養できるように
なりスーパーでも多く取り扱うように
なったようです。

もしタモギタケが見つからない場合は、他の
メジャーキノコ(しいたけ、エリンギ、
ヒラタケ)でもエルゴチオネインは摂取できます。

認知症が進むのは45歳くらいからですので、
日々の食卓で積極的にキノコ類を摂取する
のが理想的です。

また、量もそこまで多く食べる必要がなく
サプリメントなんかも簡単入手できます。

エルゴチオネインは熱に強いので、調理法も
難しいことは一切なく、パスタなんかに入れ
たり、鍋物に入れたりと普段の食事で食べる
ことができます。

認知症に対しては、特効薬がなく日々研究
されていますが、近い将来エルゴチオネイン
から、特効薬が開発される日も近いかも
しれませんね。