ビッグモーター兼重前社長の記者会見が見当違いの回答続出と批判殺到!自分は辞任してあとは任せる

ビッグモーターの不正が続々と明らかに
なってきています。

7月初旬に拡散された不正をレクチャーする
動画が、SNSで一気に拡散されました。

そこから、新たな不正と思われる事実や、
パワハラなど、堰を切ったように多くの
告発やごまかしが出てきました。

不正動画が拡散されてから約3週間経って
ようやく兼重社長による記者会見が
行われました。

当日午前11時から始まった記者会見は、
2時間以上になる長丁場となり、それでも
納得のいく答えが出たとは言い難い
内容でした。

早速みていきましょう。

ビッグモーター兼重社長の記者会見が見当違いの回答続出と批判殺到!

ネットで生中継された記者会見には平日の
午前中だと言うのに、多くの人が注目していた様子。

Twitterでは一気にトレンド入りし、批判殺到でした。

お客様から預かった車に不正な傷をつけたこと

ゴルフボールを靴下に包んでお客様から
お預かりしていた車に傷をつけ、修理代を
水増し請求したことに対して質問を受けた
兼重社長

兼重社長
「ゴルフを愛する人に対しての冒涜です!」

他の幹部「あっ・・・」

きっと皆さん思ったことでしょう。

「そこっ!?」

見当違いな回答だと思ったことでしょう。

責任の所在

今回の事件発覚で責任を問われた兼重社長

兼重社長
「今回の件で責任を取り社長を辞任します」

「犯人を特定し刑事事件にしてもいいと
思っている」

周りの幹部からため息が聞こえるような
回答です。

新社長

さらに新任した和泉新社長が続きます。

新社長は和泉伸二専務取締役が就任します」

和泉新社長
「弊社はその卓越したビジネスモデルにより
業界トップになりました」

そのビジネスモデルは、
保険会社に水増し請求をすることで得た
不正な利益も含まれている」
ことを理解していない
ような発言です。

これもこの記者会見でするべきではない
お言葉でした。

ここで和泉新社長は涙をグッと堪えますが、
一体何に対しての涙なんでしょう。

「社長が辞めるから?」

「不正が明るみになったから?」

「同情集め?」

見ていた人は、「なんで今泣いてるの?」
と思ったことでしょう。

街路樹

別の記者からの質問で、ビッグモーターの
店舗前に植えられた公共の街路樹が
ことごとく枯れています。

除草剤を撒いているのではないか?に対して、

兼重社長「環境整備の一環で」

すかさず、

幹部(社長は)理解していないよう
なので、店舗敷地内ではなく公共の
街路樹のことですよね?」

「それに対しては、調査をしてから
発表します」

理解していないのか、指示していたのか
あやふやに終わってしまいました。

今回の不正を認知していたか

今回の不正な行為や、損保会社への水増し
請求を知っていたかと言う問いに対して、

兼重社長「全く知らなかった」

「一部の社員がやったこと」

「責任をとって辞めますが、
自分は知らなかった」

と回答しています。

この質問は、別の記者から3度ほど繰り返し
行われていました。

つまり、「2022年から第三者委員会が
設けられて、報告書上がっているはず
なのに、社長が知らないって
どう言うこと!?

と総ツッコミを受けたのです。

結論:兼重前社長は本当に知らなかった可能性

ここまで聞いて一つの疑問が浮かび
上がります。

あれ?この社長本当にあまり社内のこと
知らないんじゃない?

「この会社一枚岩じゃないんじゃない?」

ということです。

責任どうこう抜きにして、今回の不正に
関しては、兼重前社長は本当に
知らなかった可能性があります。

というのも、記者会見で質問攻めにあった
際に、見当違いな回答や、あやふやな
回答があまりにも多かった
からです。

調査を掘り下げていくと、一連の不正や
パワハラなどに関して、

これを強要していたのは兼重前社長の息子
である副社長である可能性

が出てきています。

兼重宏一前副社長は、2012年に
ビッグモーターに入社していますが、
その前は損保ジャパンに入社していること
が明らかになっています。

一連の水増し請求などもこのあたりに闇が
ありそうです。

息子の兼重宏一前副社長の経歴

 

兼重宏一前副社長の経歴

2010年6月:株式会社ビッグアセット取締役就任

2010年〜2012年:損保ジャパン入社

2012年7月:株式会社ビッグモーター入社

驚くことに、兼重宏一元前副社長が
損保ジャパンに入社していた2011年前後に、
損保ジャパンからビッグモーターに

37人もの出向

がいたことが分かってきました。

大学を卒業して、損保ジャパンに入社し
その間に損保ジャパンからの出向者が
突然増えました。

断定的な証拠はありませんが、
この頃からすでに組織的に動いていた
可能性
もあります。

また、兼重宏一さんが副社長に就任し、
会社のほとんどの経営権を任されたのが
2018年頃です。

ちょうどその頃から、会社全体へのノルマが
厳しくなり、ノルマを稼ぐための不正が
増え始め、上司に逆らえば降格や左遷などが
横行し始めました。

兼重元社長と息子(前副社長)の関係

経営権をバトンタッチされた兼重宏一
元副社長は、実質的にビッグモーターを
支配していましたので、損保ジャパンからの
調査報告や内部告発などが起こっても、
父親である兼重前社長への報告は
ほとんどされていなかったのではないで
しょうか。

それが今回の記者会見での兼重元社長の
回答の端々に現れています。

皆さんは記者会見を聞いて、兼重前社長に
対して、「こいつ本当に何も知らねーな」
呆れていたのではないでしょうか。

記者会見に息子である宏一元副社長が
出ていれば、また違う内容の記者会見に
なったのは明らかです。

責任の所在

とはいえ、事実トップである兼重前社長の
責任は重大です。

「知らなかった」では済まないですし、
業界だけではなく、社員全体に与える
影響も大きいのは事実です。

今回兼重前社長、息子の宏一前副社長は
揃って7月26日付で辞任を発表しました。

とはいえ、非公開株式会社である
ビッグモーターの株はこの2人がほとんど
持っていることに変わりはありません。

会見後もそこを追求されていましたが、
株を手放すことに関しては言及されない
ままでした。

「今後一切経営には関与しない」と発言して
いましたが、公的文書での契約などでは
ないので、どこまで本当かわかりません。

もうずいぶん稼いだはずですので、全て
手放しても良い気がします。

事実的な被害者

ここまで、不正発覚や保険金の水増し請求が
明らかになってきていますが、今回の騒動
での被害者はいったい誰なのでしょうか。

これが結構重要かと思われますのでまとめました。

被害者は誰?
  • ノルマを課せられた社員
  • 被害を受けたお客さん
  • 風評被害を受けた同業界の競合他社

いかがでしょうか?

そう、思っていたより少ないんです。

もちろん、今後追求次第で被害を受けた
お客さんの数がどこまで遡れるのかは
わかりませんが、ざっくりと分けるとこんな
感じになります。

ビッグモーターは非公開株式会社ですので、
投資家は影響を受けません。

競合他社も必要インフラ業界ですので、
風評被害を受けたからといって、それに
よって仕事がなくなることはほとんど
ないかと思われます。

ビッグモーター社員に関しても、今後の
社内構造の改革次第ですが、減給に
なったり、職を奪われるようなことは
少ないかと思われます。

損害保険の金額は変わらない?

それでは、保険業界にとってはどうなんで
しょうか。

不正動画が拡散された際には、さまざまな
憶測が飛び交っていました。

中には、「水増し請求で、損害保険全体の
保険料が上がるのではないか?」
といった
根拠のない噂もありました。

しかし、これは間違いです。

ビッグモーターへ修理を出した車が不正を
受け、保険会社へ水増し請求を行っても、
損害保険に加入しているドライバーへの
等級の変動値は一定です。

つまり、損害保険会社からビッグモーター
へ流れる金額だけが上がるだけなのです。

保険会社が多く金額を支払っても、その後
加入者側が支払う保険料が規定金額以上に
上がることはないのです。

もちろん実際に支払う側の保険会社は損を
しますが、損保ジャパンとビッグモーター
の関係はかなり深いと考えられますので、
その分加入者を増やすなど別の部分で
補填されていた可能性があります。

まとめ

ビッグモーターの不正行為による
保険金水増し請求が話題になり、前社長に
よる記者会見が開かれました。

今回はその会見の内容でのツッコミどころ
と、兼重前社長や息子の宏一前副社長の
責任の所在や、被害による影響を受ける方を
公正な視点から探ってみました。

結果
  • 兼重前社長は不正のほとんどを本当に知らなかった可能性あり
  • 息子の兼重宏一元副社長が今回の騒動の実質の支配者の可能性
  • 損保ジャパンとビッグモーターは、前副社長が入社している時期からズブズブの関係
  • 2人が辞任してもビッグモーターの株の所在は変わらない。

今後、調査次第で更なる暴露がされる
可能性もありますが、正直なところ影響
というところに関しては、微妙です。

メディアは路線を変えて、公道の街路樹への
除草剤散布をネタに盛り上がっていますが、
つまりは

「これ以上追求しても世論からの
バッシングは膨れ上がらなそう」

ということなのでしょう。

例えば除草剤散布の証拠が出てきて、
それが明らかになったとしても軽い
刑事事件になるだけで、そこまで
話題になる可能性は低いです。

今のところ除草剤が撒かれて、誰かが
人的被害を被ったわけではないので、
裁判になったとしてもお金で済ませそうです。

一番納得がいかないのは、今回の不正が
明らかになる前に自分の車を預けて、
傷つけられていたドライバーさんたち
でしょうね。

その方達への賠償責任は今後あるのでしょうか。

今後の追求で明らかになり次第更新
したいと思います。